カナダの女性救命士が延命措置したのは…重傷者が「自分の娘」と気づけなかった残酷な悲劇
「恋しくてしかたありません」
「私はFMC(フットヒル病院)に連れてゆかれ、娘の死亡を告げられました」
同僚のリチャード・リードさんによると、ジェイミーさんは事故現場から戻る途中、自分が手当をした女性がまさか娘とは思わず、女性の家族の悲しみを思いやり、胸を痛めていたという。
「ジェイミーはぐしゃぐしゃになった車の後部座席で『何とか家族に最後のお別れをさせたい』と必死の措置をしていました。自分の娘だとは夢にも思わず、娘さんを生かし続けたんです」
ジェイミーさんは打ちのめされた。友人が立ち上げたクラウドファンディング「GoFundMe」のサイトで胸が引き裂かれるような悲しみをこう吐露している。
「あなたが卒業式で演台を歩く姿をもう見ることはできない。花嫁姿を見ることもできない。どんな大人になるかも見ることができない」
「これから、あなたと一緒に過ごした月日の思い出を大切にしながら生きていきます。私は粉々に砕かれました。壊れてしまいました。失った私の一部が恋しくてしかたありません。私は取り残され、失ったかけらを集めて生きていくしかない」