韓鶴子総裁が暮らす「博物館」は信者の“聖地” その下に総工費500億円超の巨大施設を建設中
ソウル中心部から車で1時間半ほど。緑が生い茂った山々の姿を横目に見ながら道を進んでいくと、前方の山腹にある西洋の宮殿のような建物が目に入ってきた。旧統一教会が2006年に建設した「天正宮博物館」だ。「博物館」という名称ながら、教団の韓鶴子総裁が暮らす場所にもなっている。
周辺には教団本部のほか、合同結婚式を行う「清心平和ワールドセンター」や病院、全寮制の学校など、教団の関連施設が点在している。京畿道加平郡の一帯は、教団の重要施設が集中する、信者にとっての「聖地」だ。
看板に「ヘブン・G・バーガー」と書かれた教団経営のハンバーガーショップが目印の道を入っていくと、信者が修練を行う「HJ天宙天寶修錬苑」がある。「HJ」とは、教団が「真の父母様が下さった言葉」として多用する「孝情」という言葉の韓国語読み「ヒョジョン」を意味している。