スマホトラブル「冬の注意報」 最強寒波で基盤の腐食・結露被害が続出…どんな症状?
10年に1度といわれる最強寒波は、思いもよらぬものにもダメージを与えている。スマホだ。この寒さでスマホのトラブルが急増し、修理に駆け込む人が相次いでいるという。実は、冬はスマホにとってトラブルが起こりやすいシーズンだ。では、どんな症状なのか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏に聞いた。
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東京都心でマイナス2度の最低気温を記録した先月25日、記者がスマホで撮影しようとしたら、レンズに水滴がついていた。レンズの表面をハンカチで拭いても、水滴はとれない。
なぜレンズ内部に水滴が……。
「冬は窓に結露ができるのと同じで、スマホの内部も結露が生じやすいのです。原因は、同じく温度差。寒い冬に帰宅してすぐ充電すると、冷えた本体とバッテリーの熱との温度差が生まれます。スマホをベッドサイドの窓際など、より冷える場所に置いたりすると、リスクが高いですよ」
スマホの置き場所は窓際ではないものの、睡眠中に充電していた。寝るときに暖房をつけていなかったから、氷点下の最低気温だっただけに、室温もかなり下がっていたはず。冷え切った室温とスマホ内部の温度差が、よくなかったようだ。
結露は幸い、レンズの周りのみと思われ、症状は軽いようだったが、放置すれば乾くのか。
「その程度の結露なら、保存容器や密閉袋などにスマホと一緒に乾燥剤を入れて数時間待つと、結露は解消すると思いますが……」