「角島大橋」が映画・CMのロケ地になる魅力は何? 八千代エンジニヤリングに聞いた

公開日: 更新日:

 映画「四日間の奇蹟」の舞台となり、日本一美しいと話題の山口県下関市の角島大橋(つのしまおおはし)。テレビやCMのロケ地としても有名で、年間100万人が訪れる人気スポットだ。2000年開通、離島を結ぶ全長1780メートルのこの橋を手掛けたのは、東京・台東区にある八千代エンジニヤリング。

 ではなぜ、ここまで有名なスポットになったのか?

「一般的に大型の橋梁(きょうりょう)で知名度が高いのは斜張橋などの吊り橋形式(横浜ベイブリッジなど)が多いですが、角島大橋の場合は角島と本土を渡る絶景を(橋げたやケーブルなどで)遮ることなく楽しめるということだと思います。沖縄にも負けない美しいコバルトブルーの海の絶景を最大限邪魔をしない橋梁のデザインがその人気を博しているのだと思います」(八千代エンジニヤリング担当者)

 架橋にあたり苦労したことも多かったという。

「日本海は気象が厳しく、1年のうち約半分(冬の期間)は海上での工事ができないことから、プレキャスト工法と呼ばれる陸上で分割してパーツをつくり、海上で組み立てる方法を実施しました。当時、この工法は国内でも事例が少なく、多くの建設関係者が視察に来たほど。この工法により工事着工から7年という短期間での完成が実現できました」(担当者)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも