「猫」ですべてが許される? 米公立図書館が貸出資料の紛失・破損の罰金に画期的“恩赦”

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 米マサチューセッツ州の公立図書館が貸し出し資料の紛失・破損の罰金に関して画期的な“恩赦”キャンペーンを始め、注目を集めている。

 同州のウースター公共図書館(WPL)が3月限定で実施する「3月のニャー:猫で罰金を免除」というキャンペーンで、「WPLの貸し出し資料の紛失・破損で罰金が科せられている利用者は図書館に、猫の写真か絵を提供すれば免除する」というもの。

 写真は利用者の飼い猫でも他の有名な猫でもなんでもOKで、絵やイラスト、雑誌の切り抜きでも大丈夫だ。

 WPLによると、図書館資料の紛失・破損の罰金を支払っていないためカードが無効になっている利用者が少なからずいる。具体的には市内7つの図書館から約10万1601枚のカードが発行され、そのうち4297枚が利用禁止になっている。「3月のニャー」はそうした利用者にもう一度、図書館に戻ってきてもらうことが目的だという。

 WPLは3月1日にフェイスブックで告知(写真)。2日に中央図書館で開始イベントを行った。このユニークなキャンペーンに市民は大喜び。図書館にはすぐに数百枚の猫の写真や絵・イラストが利用者から寄せられ、現在、WPLの館内で展示されている。

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