著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」「陰謀論と排外主義~分断社会を読み解く7つの視点~」などの共著も多数などの共著も多数。

覇気ない「神真都Q会」は先細り…デモは中高年ばかり、少人数でささやかに繰り返し

公開日: 更新日:

 日本特有のレイシズム(人種主義)が加わっている。「政府 テレビは在日帰化人」などという差別的なプラカードを掲げる者も。

 もちろんマスク着用にも反対だ。デモ隊を誘導する警察官や通行人に対してもメガホンで「マスク外して!」などと怒鳴りつけた。マスク着用で取材していた筆者も「あっち(DS)側だ」などと罵られた。

 同年3月には、活動は更に過激化。都内や静岡県内のワクチン接種会場を立て続けに“襲撃”して妨害。警視庁公安部などが関係者を摘発した。逮捕者は十数人に上り、メディアにも取り上げられるようになった。メンバーが大量脱退し、デモの参加者も、開催頻度やエリアも激減した。

 現在は、中高年ばかりの少人数でささやかなデモを繰り返している。囃し立てるかのような調子の自作ソングが定番だ。

「騙された~騙された~日本政府に騙された~ 河野太郎(元ワクチン担当相)に騙された~ テレビの嘘に騙された~」

「Hey! Yo!」と合いの手を入れるラップ調のシュプレヒコールもあるが、覇気はない。メディアの取材もほとんど来なくなった。彼らを見守るのは、警官と熱心なウオッチャーくらいだ。(つづく)

※動画リポートはこちら

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった