著者のコラム一覧
白石 あづさライター&フォトグラファー

会社を辞め3年にわたる世界旅行へ。訪ねた国は100カ国以上。著書に「逃げ続けたら世界一周していました」(岩波書店)、「中央アジア紀行 ぐるり5か国60日」(辰巳出版)、「尾畠春夫のことば」「佐々井秀嶺、インドに笑う」(ともに文芸春秋)ほか。

(3)「夜逃げ旅リスト」を作って心の避難場所を増やそう

公開日: 更新日:

 計画的な旅行ではなく、つらい時に逃げだす旅を「夜逃げ旅」と呼ぶライターの白石あづささんが、生きるのが楽になる旅の方法と旅先で出合った驚きの価値観や習慣を、全5回にわたって紹介する。3回目はスーダン人の驚きの常識と「夜逃げ先リスト」についてつづる。

  ◇  ◇  ◇

 もし、あなたの家に知らない日本人と外国人が「お腹がすいた」と突然やってきたらどうしますか? 私なら「怪しい野郎が来た」と警察に突き出すかもしれません。ところが、さも当たり前のように異邦人にご飯を出してくれる国が世界にはあるのです。

 かれこれ四半世紀前、世界一周旅行をしていた私はエジプトの南にあるスーダンという砂漠の国にたどり着きました。アフリカのなかでも1、2位を争うほど貧しい国です。

 とある村で教会への道を青年に尋ねたところ、道案内してくれることになりました。しかし教会はまだ開いておらず、時間を潰すカフェもありません。すると青年はスルッと一軒の家に入って中庭のベンチに腰掛けました。「ここ友達の家?」と聞くとノー! ポカンとしていると、その家の人が出てきました。

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