上川外相は首相候補から脱落…「うまずして何が女性か」発言撤回、静岡県知事選は自民絶望的

公開日: 更新日:

「何もしない。議員バッジをつけているだけの人」

 静岡県知事選には6人が出馬し、自民党推薦の大村慎一元副知事(60)と立憲民主、国民民主両党が推薦する鈴木康友前浜松市長(66)の事実上の与野党対決の構図。告示前から大村氏が鈴木氏を追いかける展開になっていて、足を引っ張る静岡の“不祥事トリオ”の存在が揶揄されていた。組織的に裏金をつくっていた安倍派の座長だった塩谷立元文科相。「パパ活不倫」発覚で議員辞職した宮沢博行前防衛副大臣。未成年女性との「飲酒パパ活」疑惑が報じられて離党した吉川赳衆院議員である。ちなみに柳沢氏も静岡が地盤だった。

 静岡自民は「ロクでもない」と有権者に呆れられていたところに、上川失言の上塗り。さらなる自民離れを招くのは必至だ。知事選は絶望的である。

「麻生副総裁に『このおばさんやるねえ』と持ち上げられて以来、首相候補に浮上とチヤホヤされていますから、気持ちが緩んで、脇が甘くなっているのでしょう。政治家、ましてや大臣は、あらゆる言葉に慎重さが求められる。地元を取材すると、『何もしない。議員バッジをつけているだけの人』という評判です」(政治評論家・野上忠興氏)

 これで上川大臣は「ポスト岸田」から脱落。そもそも上川大臣が首相候補と言われるようになったのも、支持率ダダ下がりの自民が「女性初の宰相」でイメージアップと政権維持を狙うという、男の論理の女性利用。

 それに乗っかるだけの上川大臣は最初から器じゃなかった。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし