「AIゆりこ」の“不気味さ”の正体は? 小池都知事の「付け焼刃」ぶりを識者が指摘

公開日: 更新日:

AI発展の歴史や開発秘話などを『あまり知らないのでは?』と思われそうな小池知事が、安易に昨今のAIブームに乗っかっているように見えてしまうのが、違和感の本質ではないでしょうか。仮に今回の動画をリリースする前に『小池知事が最近、AIについて勉強しており、AIを研究する学者と対談する』といった動画を公開して、小池知事が政治にAIを利用していくことに真面目に取り組んでいるという姿勢を見せ、その上でAIゆりこをデビューさせていたら、ここまでの違和感は発生しないのでは。このような地ならしをしないでリリースしてしまったため、AIゆりこ自体が『誰かからの入れ知恵』に見えてしまうことも良くないでしょう」

 併せて井上氏はこうも語った。

「本来なら自分の口で伝えるべき政策をAIにしゃべらせて、『有権者のどの層から支持されようとしているのか』という狙いが見えて来ないため、結局はどの層にも刺さらない」

 これらを総合すると、「AIゆりこ」から漂う違和感の正体は、小池知事がAIを扱うことの「つかみどころのなさ」ということなのだろう。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ