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髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

東京都知事選で物議かもしたポスター問題 選挙制度の見直しは必要なのか?

公開日: 更新日:

 七夕に行われた東京都知事選。現職の小池百合子氏が3選となりました。今回の選挙では、政見放送の多様性だけでなく、立候補者の乱立による選挙ポスター掲示場所の不足、都知事選と関連性がない(薄い)ポスターの掲示や選挙ポスターのデザインなどが論議を呼びました。

 もともと選挙ポスター掲示板は、候補者を周知する目的で設置しています。選挙ポスター掲示板があることにより、有権者は、それを見て候補者の存在を知り、顔を知り、政策に興味を持ち、投票の参考にしています。その意味では確かに選挙ポスター掲示板は、選挙において国民の知る権利に資するものといえます。

 その一方で、公職選挙法上、選挙ポスターの内容を特段規制する定めを置いていません。候補者の顔写真を載せなければならないわけでも、政策に関連づけたものでなければならないわけでもありません。

 そして選挙管理委員会は、事前に選挙ポスターの内容をチェックすることもできない仕組みとなっていますので、わいせつポスターに事前に気づくこともできません。

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