静岡の防災意識は高かった! お盆真っただ中の「巨大地震注意」で水を差された現場のリアル

公開日: 更新日:

マイノリティや小規模自治体に不安

 一方で、静岡全体が平穏に満ちていたわけではない。フィリピン出身の女性、プレリンダさん(62)は「日本語以外の情報が不足している。テレビの専門家の解説も難しいから、どれだけ心配したらいいかわからない」と片言の日本語で答えてくれ、その言葉には不安がにじんでいた。

 また、地域によっても状況は異なる。伊豆半島の最南端に位置する人口7400人の南伊豆町の町役場は、人手不足にあえいでいた。

「8日から、交代しながら2人組で24時間の情報収集体制を敷いている。他部署にも応援を頼んでいるが、小さな自治体では人員が足りないので疲弊してきている」(南伊豆町防災係長)

 災害への備えは平時から。防災意識の高い静岡を見て、改めて考えさせられた。

(取材・文=橋爪健太/日刊ゲンダイ

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々