大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

公開日: 更新日:

「需給が逼迫しているのであれば、倉庫に眠らせておく必要はない」

 全国的なコメ不足の中、2日の会見で政府備蓄米の放出を再び要請した大阪府の吉村洋文知事。現在スーパーなどでコメの品切れが続き、7月から出荷が始まっている新米が店頭に入荷しても、その多くが前年比2倍近い高値で販売されている。

 大阪府の調査では、府内の8割の小売店で品切れが発生しているという。

 しかし、坂本哲志農相は「民間流通が基本となっているコメの需給や価格に影響を与える恐れがあるため、慎重に考えるべき」と話し、状況は次第に改善していくと備蓄米放出に否定的だ。それに対して、吉村知事はこう反論している。

「(備蓄米の開放で)価格が下がるというが、むしろなぜ、それが否定されるのかがよくわからない。現場感覚からすると少し違うのではないか」

■子育て支援策で逼迫に拍車

 だが、大阪府内のコメ不足の原因は府の施策にあるとの指摘もある。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも