「日本に寄付の文化を根付かせたい」子どもたちは100円で満腹に…奈良県生駒市『魔法の駄菓子店』の仕掛けとは?

公開日: 更新日:

 奈良県生駒市。学校が終わる時間になると、小さな駄菓子店は子どもや付き添いで来た親たちでいっぱいになる。店の奥のカウンターでは大人たちが、店長の山本詩織さんや押川優子さんと談笑しながら、15種類のスパイスをブレンドした特製のカレー(税込み1200円)や挽きたてのハンドドリップコーヒー(税込み600円)を楽しんでいる。この店がちょっと特別なのは、大人向けのメニューにすべて「ドネーション(寄付)」が含まれていることだ。そのドネーションは店の名前にちなんで「チロ」と呼ばれている。「寄付の文化を日本にも根付かせたい」と語る、一般社団法人「無限」代表理事で「まほうのだがしや チロル堂」代表の石田慶子さんに話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 “チリンチリン!” 入り口のドアベルがにぎやかな音を立てる。午後3時。次から次へと店に入ってくる子どもたちに「おかえり!」と声をかける山本さんと押川さん。子どもたちは店に入るとまず、入り口に置かれた「ガチャガチャ」に向かう。子どもたちだけが回せるカプセルトイは一回100円。中には「チロル札」と呼ばれる小さな木の札が入っている。最高で3枚。チロル札は子どもたちが大好きなカレーやフライドポテト、ホットドッグ、レモネードやカラフルな虹ドリンクなどに交換できる。子どもたちは100円あれば、おなかいっぱい食べられる。それはまるで「魔法」だ。ここは「まほうのだがしや チロル堂」。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体