「松の湯」90度の熱さで軋むストーブ音。ドライな輻射熱に…あ~~~

公開日: 更新日:

松の湯(八王子)

 JR八王子駅北口から歩いて20分ほど。バス停「織物組合前」にほど近い「松の湯」は1954年創業。5年前にリニューアルしたという木造三角屋根でチョコレート色の外観は、住宅街の中でひときわ目立つ。

 猫の置物に迎えられてのれんをくぐる。下足ロッカーの木札を手にフロントで入浴料550円、サウナ代(フェースタオル付き)350円、貸しバスタオル代150円を支払い、サ室のフックキーを受け取った。

 脱衣場の壁は棚になっていて、そこに東京の街並みが再現され、フィギュアが並び、鉄道ゲージが走る。服を脱ぎながらジオラマを見上げるのも面白い。いざ浴場に入ると、横山大観の「松に富士」をモチーフにした壮大な壁絵がドーン。柱や梁の木と白壁のコントラスト。さらに格子の天窓もあり、城の浴室にお邪魔したような雰囲気がすごくイイ。

 カランにはリンスインシャンプーなどが用意され、湯は地下137メートルからの天然水を使用。浴槽は3種のエリアに分けられている。1槽は背中や腰、ふくらはぎなどにジェットを受ける座風呂とボディーマッサージ、背中と腰にボボボボボが1床ずつ並んで42度。2つ目は38度の高濃度炭酸泉で足を伸ばしてのんびり漬かれる広さ。3つ目は広めの水風呂だった。

 一通り楽しんだら、露天エリアへ。天然石の岩風呂は木の塀で囲まれ、樫の木が高く伸びる。日替わりの薬湯は、鮮やかなスカイブルーの“くーりっし湯”。甘~いバニラの香り漂う42度。強めのバイブラに漬かっての~んびり。季節を感じる植木は2代目の小嶋誠さんが管理しているそうで目に優しい。ポッカポカになったところで、サウナに参ろうか。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ