「富の湯」で「10分は無理っス」のアラサー常連に奮起して3セット。結局、7分でチーン

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富の湯(狛江)

 京王線国領駅南口から狛江通りを慈恵医大方面に進んで慈恵東通りを左折。緑多い住宅街の中、高い煙突が目印の「富の湯」は1967年創業。下足ロッカーの札を手にフロントに向かうと、2代目店主の奥さん・冨永容子さんが笑顔で迎えてくれた。サウナ代込み入浴料750円を支払い、サウナマットとバスタオル、サウナ用バンドを受け取った。

 ご主人は炎天下、薪焚きの真っ最中とのこと。「大変ですね」と話していると、ちょうど戻ってきた正敏さんが「長年やっているので慣れました」と余裕の表情。あいさつして脱衣場へ。

 創業時から時を刻む柱時計の下で服を脱いで浴場に入ると、湖のバックに月が浮かぶ幻想的なタイル画がドーン。用意されたリンスインシャンプーなどで汗を流し、お湯を楽しむぜぃ。

 夏は41度の白湯には、ミクロンバイブラ、エレキ強めの電気風呂、背中や腰、ふくらはぎなどにボボボの冷水枕付きの座風呂2床。地下約80メートルからの地下水を薪で焚いた湯は、なんともまろやかで、夏バテ気味の体が癒やされるわぁ~。

 次はドアを開け、薬用露天風呂へ。日替わり湯で、この日は海洋深層水の41度。シュロの高木を眺めながら、バイブラ薬湯でア~、ビバノンノン♪ 下地完璧。さて、サウナに参りましょう。

 マットを手にドアを開けると、左に遠赤外線ガスストーブ、右にウナギの寝床のような空間が広がる。2015年にリニューアルされた耐熱レンガとヒノキ造りのモダンな室内は、2人掛けベンチとL字ベンチが設置され、奥は上段もあって全体で定員6人ほど。奥の上段にどっこいしょ。

 陣取った奥だけやや薄暗く、瞑想に最適っス。90度の輻射熱がジワ~ッと気持ちいい。あれ、ドライサウナに湿度を感じるような?

「そうなんです! なんの細工もしてないんですけどね~」

 3代目の祥孝さんが笑って教えてくれた。

 マイルドに感じる熱さの中、奥は熱がこもって“おこもりスポット”状態。側面のテレビを斜めに見ながらジッと耐えていく。12分計3分で玉汗がタラ~リ。5分ほどで汗がダラッダラに。1セット目はあえなく7分でフラフラと退室した。

 立ちシャワーで汗を流し、チラーなしの地下水水風呂にザブン。ほどよい20度に頭はぽあんぽあん。「このサウナは意外とパワフルで、10分は無理っス」と常連のアラサー兄ちゃんが首を振る。ならば! 奮起して再トライするが、3セットとも7分でチーン。水風呂後、露天エリアの椅子で夏空を見上げフンワリととのった。

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