謎のラブホテル廃墟群とカンボジア寺院…神奈川県伊勢原市の知る人ぞ知る穴場スポットを訪ねる

公開日: 更新日:

カンボジア寺院に転用

 一方、廃虚群はただ放置されているわけでもないようだ。記者が訪れた時、ある廃虚では業者による解体作業が行われており、別の廃虚は東南アジア系の商社によって、倉庫として利用されている。

 また、小高い丘の上にあるラブホテルは、カンボジアの寺院に転用されているようだった。記者が取材に来た旨を伝えると、カンボジア人の男性と僧侶が快く迎えてくれた。

「日本にいる同胞のためにつくられた寺院で、年に2回行われるお祭りには、他県からも人が大勢集まってきます。カンボジア人しか入れないわけではなく、むしろ日本の方もウエルカムです」(寺院の男性)

 中を見せてもらうと、仏壇には金色に輝く立派な仏像が並べられ、記者も思わず手を合わせた。帰り際、案内してもらったお礼に1000円をお布施として渡すと、僧侶はニカッと笑ったかと思えば、急に神妙な面持ちに。お返しのつもりなのか、お経を唱え始めた。風がやんだ丘の上に鳴り響く異国の読経に、この地域の変化を実感させられるのだった。

(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?