謎のラブホテル廃墟群とカンボジア寺院…神奈川県伊勢原市の知る人ぞ知る穴場スポットを訪ねる

公開日: 更新日:

カンボジア寺院に転用

 一方、廃虚群はただ放置されているわけでもないようだ。記者が訪れた時、ある廃虚では業者による解体作業が行われており、別の廃虚は東南アジア系の商社によって、倉庫として利用されている。

 また、小高い丘の上にあるラブホテルは、カンボジアの寺院に転用されているようだった。記者が取材に来た旨を伝えると、カンボジア人の男性と僧侶が快く迎えてくれた。

「日本にいる同胞のためにつくられた寺院で、年に2回行われるお祭りには、他県からも人が大勢集まってきます。カンボジア人しか入れないわけではなく、むしろ日本の方もウエルカムです」(寺院の男性)

 中を見せてもらうと、仏壇には金色に輝く立派な仏像が並べられ、記者も思わず手を合わせた。帰り際、案内してもらったお礼に1000円をお布施として渡すと、僧侶はニカッと笑ったかと思えば、急に神妙な面持ちに。お返しのつもりなのか、お経を唱え始めた。風がやんだ丘の上に鳴り響く異国の読経に、この地域の変化を実感させられるのだった。

(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ

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