謎のラブホテル廃墟群とカンボジア寺院…神奈川県伊勢原市の知る人ぞ知る穴場スポットを訪ねる

公開日: 更新日:

 神奈川県伊勢原市を通る国道から峠道に入り、少し進んだところにあるラブホテルの廃虚群。ホテルは全部で10棟ほどで、半数は現在も営業しているが、他は全て廃虚になっている。一体このラブホテル街はいつつくられ、なぜ廃虚が目立つようになったのか。本紙記者は現場を訪ね、背景を探った。

  ◇  ◇  ◇

 足を運んだのは、まだ暑さの厳しい9月中旬のある日のこと。小田急線の最寄り駅から歩いて50分ほどかかる町はずれにあり、かなりアクセスが悪い。そのためか、車での利用を前提としたワンガレージ式(1階がガレージ、2階が部屋になっているタイプ)のホテルが半数を占めている。

 一番外れにあるワンガレージ式ホテルの廃虚は、外壁こそ形をとどめているものの、2階部分がほぼ崩壊している。敷地内にはゴミが散乱し、白い軽自動車が捨てられていた。数年前には火事があったようで、建物の一部が炭化し焦げた臭いが漂っていた。

 ホテル街の中央には地域一帯で最も大きな廃虚がある。ヨーロッパの神殿を模したような建物は、バリケードが設置されているため中に入ることができない。手入れもされていないようで、外壁はところどころ黒ずんでいる。

「このあたりは知る人ぞ知る廃虚スポットですね。有名ドコはユーチューバーなどが頻繁に訪れるので結構荒らされるのですが、この辺りは人が立ち入った痕跡があまりない。いわゆる穴場です。僕の友人もこのホテルの中に入ったことがあるみたいですが、当時の状態が残されているようです。ベッドやテレビ、トイレットペーパーさえもそのままだったとか」

 周辺をうろついていた廃虚好きを自称する20代の男性が教えてくれた。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較