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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米大統領選でアメリカ国民は中絶擁護より経済を選んだのか?

公開日: 更新日:

 そのため、一時は全米規模での中絶禁止を公約していたトランプ氏は、女性有権者を失うのを恐れて、それを口にしなくなりました。

 逆に、中絶問題は医療問題と認識した有権者の多くは、ハリス氏に投票する代わりに、住民投票で意思表示し、大統領には経済を強く打ち出したトランプを選んだというわけです。これは中絶禁止のリスクの大きさを暴き出したハリス氏にとっては、皮肉としか言いようがありません。

 住民投票の結果、現在事実上中絶が禁止されている州は2週減って、12州となりました。

 これを受けて、キリスト教保守勢力は今後、不人気な中絶禁止の代わりに「伝統的な家庭を守る」と言い換えたメッセージを打ち出す所存と言われています。どこかの国でも聞いた事があるフレーズですね。

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