著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アメリカで双子や三つ子の出産が減っている理由とは?

公開日: 更新日:

 アメリカでは過去25年間に三つ子の出産が激減しました。同じように双子や四つ子以上の多胎児の出産も減り続けています。その理由は体外受精技術の進歩です。

 1980年代から90年代にかけて、アメリカでは多胎児の出産が頻繁にニュースになりました。「オクトママ(八つ子ちゃんのお母さん)」など、多胎児の出産と成長のドキュメンタリー番組なども頻繁に放送されました。しかし近年はこうした多胎児が話題になることはほとんどなくなっています。

 CDC米国疾病予防管理センターによれば、アメリカでの三つ子の出産は1998年から2023年までに64%減少。四つ子やそれ以上の多胎児の出産数も80%近く減りました。また体外受精が始まってから増え続けていた双子も、2010年代以降緩やかに減少に転じています。

 初期の体外受精では、母親の子宮に複数の胚を移植していました。少なくとも1つが妊娠につながる事を期待しての措置ですが、そのために双子や三つ子の出産も増加しました。しかし2000年代に入って体外受精技術が進歩すると、着床率も向上しました。

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