「この集落はなくなります」地震と豪雨で壊滅状態、80代元住民が嘆く厳しすぎる現状

公開日: 更新日:

 輪島市の中心地から西に1キロの距離にある七見川沿いの集落。ここもまた、住民の帰還が困難な地域だ。9月の豪雨災害で、山の中腹にある家屋はほぼ全て、増水した川の激流に漬かった。比較的被害の少なかった自宅でかろうじて生活を続ける50代男性は、胸の内をこう明かす。

「正月に被災して6月になんとか戻ってこられたのに、元の状態に逆戻り。集落のみんなはまだ避難所生活だし、今もどん底で気持ちの整理さえついていないはずです」

■人が死ななきゃ記事にならない

 土砂災害で流されてきたがれきは、いまだに撤去されていない。

「上流の集落に住んでいたおばあちゃんの家は土砂にのみ込まれ、柱一本残らなかった。数年前に亡くなった娘さんの位牌も流されてしまったようで、おばあちゃんはよくここに来ては、遺品を捜している(写真)。この前、がれきの中から娘さんが着けていた腕時計を見つけたって。でも、ずっと捜し続けて出てきたのはそれだけ」

 苦しい実情をせきを切ったように話し出した男性は、最後にこう訴えるのだった。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体