埼玉県深谷市・長瀞町で新紙幣の肖像「渋沢栄一」の思想をめぐる

公開日: 更新日:

アンドロイドが講義

 駅から北に6キロほど離れた「渋沢栄一記念館」には、栄一が残した書や写真など多くの資料が展示されている。実業の発展に取り組んだ栄一は「論語」の精神に基づき、「道徳と経済は両立して進むべきものだ」と説いた。この基本思想「道徳経済合一説」を拝聴するために同館2階の講義室へ。70歳の頃の姿をした栄一のアンドロイドが、大正12年に帝国発明協会で行った講演を現代風にアレンジし、身ぶり手ぶりで再現してくれる。生前の音声を参考に合成されたかすれ気味の甲高い声を聞いていると、会場にタイムスリップした気分になる。

 アンドロイド講義は事前予約が必要。

 記念館の東には、栄一が師事した尾高惇忠の生家がある。栄一は四書五経を学ぶため、7歳の頃から尾高家に通った。尊王攘夷運動に共鳴した23歳の栄一と惇忠らが横浜外国商館焼き打ちを密議したのは同家の2階。計画は惇忠の弟・長七郎の説得で中止となった。部屋は非公開だが、真下の和室は公開中だ。

(住)深谷市下手計1204
(℡)048・587・1100
入館料 無料
https://www.city.fukaya.saitama.jp/shibusawa_eiichi/kinenkan.html

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