守山市立図書館(滋賀県)「読書日本一のまち」の発信源、図書館サポート隊が支える

公開日: 更新日:

 琵琶湖に面した滋賀県守山市は「読書日本一のまち」を目指している。

 このスローガンは2020年の「守山みらい懇談会」で生まれ、プロジェクトの中核を担う守山市立図書館は18年にリニューアルオープン。設計は新国立競技場のデザインを請け負った隈研吾氏が手がけた。

 鉄骨2階建ての同館は外装・内装ともに県産のスギなどの木材がふんだんに使われていて、温かみのある和風モダンな雰囲気を演出している。その姿は「本の森」という設計コンセプトを体現しているかのようだ。

 内観について館長の松本孝子さんが言う。

「館内は吹き抜け構造になっていて、一番高いところで約12メートル。隈先生ならではの勾配屋根や木材ルーバーとの視覚効果で開放感はバツグンです。施設の北東側の壁には床から天井に達する大きな窓ガラスを設置。自然光がたっぷりと取り込まれ、木材のぬくもりと相まって、まるで日だまりの中にいるような心地良い空間となっています」

 蔵書数は約40万冊(うち閉架約20万冊)で、あらゆるジャンルを網羅。同市の人口8万5000人に対し、昨年は約49万人が施設を訪れ、年間貸出数は100万冊を超えた。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋