徳島市立図書館(徳島県)緑に癒やされる駅前のオアシス

公開日: 更新日:

 オフィスやホテル、ショップなどが入る複合商業ビルの2フロアを拠点とするのが徳島市立図書館、愛称「はこらいふ図書館」だ。

 JR徳島駅前という立地で、午前9時~午後9時の開館という利便性の高さから来館者数は年間45万人に上る。5階は子ども室、6階は一般室とフロアが分かれており、それぞれの利用者が気兼ねなく過ごせるのもうれしい。

 利用者数の多さは館内の居心地の良さも理由の一つだ。6階一般室へ続くエレベーターの扉が開くと、ビル内とは思えないみずみずしい緑が目に飛び込んでくる。「“街中の森”をデザインコンセプトに、観葉植物をふんだんに取り入れ、癒やしの空間づくりを目指しました。シンボルツリーのエバーフレッシュの木の下でも本が読めますよ」と話すのは廣澤貴理子館長。

 館内を分けるパーティションは床から天井まで連なる観葉植物のプランターで構成され、プランターと一体型になったソファやテーブルにもストレリチアやドラセナなどの観葉植物が色とりどりの葉を広げている。

 一般室には189席が用意され、まるで植物園のような空間で読書を楽しむことができる。

 蔵書数は市内を巡る移動図書館を含め約57万冊。徳島市出身の瀬戸内寂聴の著作や関連書籍が充実し、朗読会の題材にもなっている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 3

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  1. 6

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 7

    小野田紀美経済安保相の地元を週刊新潮が嗅ぎ回ったのは至極当然のこと

  3. 8

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 9

    「しんぶん赤旗」と橋下徹氏がタッグを組んだ“維新叩き”に自民党が喜ぶ構図

  5. 10

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み