大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

公開日: 更新日:

 誘致計画から約10年をかけた大阪・関西万博が、13日に開幕した。開催期間184日間で来場者2820万人、1日あたり平均15万人を見込む中、最も盛り上がるはずの初日は14万人と微妙な滑り出し。「並ばない万博」のはずが、開幕直前のテストランでも指摘された入場待ちの長蛇の列は解消されず。悪天候も重なり、波乱の幕開けとなった。

  ◇  ◇  ◇

 午前9時のオープン直前、会場の夢洲駅の目の前に位置する東ゲートは大混雑。入場するためには電子チケットのコード表示が必要だが、サーバーの不具合などの接続障害が断続的に発生した。入場まで2時間かかった人もいたといい、入場エラーの受付窓口には常時40~50人が並んでいたという。

 天候にも恵まれず、現地は朝からあいにくの雨。開場直後に「1万人の第九 EXPO2025」が始まると、いったんはやんだものの、昼過ぎにかけて暴風雨に。お披露目予定だった「ブルーインパルス」のアクロバット飛行は中止に追い込まれ、目玉である「空飛ぶクルマ」のデモフライトも中止を余儀なくされた。

 ハプニングは重なるもので、最大の見どころである全長2キロの大屋根リングでは一部、雨漏りが発生。東ゲート付近で異臭や煙が上がっているという通報があり、消防車8台が駆けつける騒ぎもあった。初日に足を運んだ建築エコノミストの森山高至氏がこう言う。

「入場は30分ほど待ちましたが、思ったよりはスムーズでした。しかし、入場したはいいが、パビリオンは予約で埋まっているし、予約なしのパビリオンも長蛇の列。工事や展示が間にあっていないパビリオンもあって、見学できたのは8つのテーマで展開する『シグネチャーパビリオン』の1つと、各国が共同で展示を出すタイプCのパビリオンだけ。食事処はどこもいっぱい。正直、巨大リングぐらいしか楽しめるものがない。もはや『リング博』です」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意