さあ、7月20日は選挙に行こう! でも面倒くさかったら「期日前投票」がある

公開日: 更新日:

■実は若者と高齢者の有権者数はほぼ一緒

 前回参院選で投票に行かなかった理由について総務省が調べたところ、「選挙にあまり関心がない」(35%)は別として、「仕事があった」(19.1%)、「体調がすぐれなかった」(16.1%)、「重要な用事(仕事を除く)があった」(9.8%)、「投票所が遠かった」(2.8%)、「天候が悪かった」(1.5%)と、期日前投票を利用すればほぼ解決する理由がずらり。ちなみに、昔は天候による投票率の差が指摘されたが、現代の選挙ではあまり関連性がなくなっている。

 もちろん、選挙に行かない人はどんな理由でも行かないだろうが、「私一人が投票してもしなくても同じ」と諦めるのだけはいけない。SNSなどでは「高齢者の人口が多いから若い人が投票に行っても無意味(シルバー民主主義)」といった批判も散見されるが、実は若い層と高齢者層の有権者数自体は変わらない。

「24年の年代別人口を見ると、団塊の世代を含む『75~79歳』は789万人。確かにボリュームゾーンではありますが、子育て世帯で、団塊ジュニアの『50~54歳』の979万人、『45~49歳』の875万人より少ないのです。20代、30代も投票率がもっと高ければ、高齢者の投票者数を上回ることができます」(ジャーナリスト・中森勇人氏)

 日本の人口に占める70代.80代の数は約2616万人。これに対し20代.30代は2604万人であり、ほぼ同数と言っていい。政治に「若者の意見が反映されない」という屁理屈は、単に若い人が投票に行かないだけの話だ。

■高齢者の投票率はある年齢でガクンと下がる

 長期低落中の投票率だが、現在の80歳の人たちは20代の頃から違った。衆院選のデータでは、約6割が投票に行っている。30代になると約7割に増え、40代ではさらに約8割へと増加。50代、60代もずっと8割前後の投票率をキープしてきた。ところが、現在の20代の若者の投票率は半分の3割台。人口が少ないのではなく、投票に極端に行かなくなったというだけの話だ。政党や立候補者が若者より高齢者向けの政策に力を入れるのは自然の流れとなる。

 とはいえ、若い世代にとっては嘆く材料ばかりではない。高齢者もある年齢を境にガクンと投票率が下がってくるのだ。それは70代に入った頃から。かつては8割が投票に行った現在の80代も、70代になると息切れしたのか6割台に低下。80代になるとさらにその傾向は顕著で、4割台にまで落ち込んでいる。こちらは前回参院選のデータだが、「75~79歳」の投票率は64.2%、「80歳以上」は42.91%だった。

 都道府県別の投票率はどうだろうか。ガチガチの地縁・血縁に縛られた地方に比べ、無党派層の多い都会は投票率が低いのではないかと思われがち。しかし、前回参院選で東京都の投票率は上から3番目の56.55%(全国平均は52.05%)。神奈川県は12番目、大阪府も19番目と比較的選挙に関心の高い人が多い。24年の衆院選でも東京都は13番目の56.06%(全国平均は53.85%)と高い方だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    なぜ女性天皇はダメなのか?旧宮家の養子案そのものが、女性・女系天皇を阻止するために生まれたものだ

  2. 2

    小室圭氏実家はポリスボックスで過去に物議…旧宮家の養子案「皇族になれる資格を持つ人間」が増えたら危惧されること

  3. 3

    近鉄「しまかぜ」(大阪難波~賢島、京都~賢島、近鉄名古屋~賢島)見て、飲んで、食べて、くつろいで…伊勢志摩まで充実の2時間強

  4. 4

    JR四国「四国まんなか千年ものがたり」(香川県多度津~徳島県大歩危)歴史ある隠れ里を走り抜けるおとなの遊山

  5. 5

    5年に1度の皇室と旧宮家の交流の場「菊栄親睦会」は2014年から開催されず…関係性の変化と養子案の皮肉

  1. 6

    前代未聞! 焼津市役所職員が「兼業」で全国歌手デビュー 地元イベントで歌っていたらレコード会社の目に留まり…

  2. 7

    「スーパー赤ちゃん」「クローンペット」「不老長寿」「心の入れ替え」…命をカネで買う異様な世界にどう立ち向かえばいいのか

  3. 8

    伊藤博文らの「皇室典範」をめぐる議論では、女性天皇や女系天皇を認めることが検討されていた

  4. 9

    父親の葬儀後に母親と揉めた「香典」の行方…喪主が負担すべきか、費用の立替えでトラブルに

  5. 10

    世界初! 顔に重度の熱傷を負ったカナダの18歳女子大生が実験的治療で奇跡の回復

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定