立石「倉井ストアー」売る総菜を店内で安く食べるスタイルに世界中から若者がやってくる

公開日: 更新日:

大量のチャーシューをお土産に

 倉井ストアーの創業は昭和33年。隆司さんのお父さんが精肉店としてスタート。商店街の端っこじゃ客が来ないと、店で売っている総菜を店内でも安く食べてもらおうと先代の女将さんが考え、今のスタイルになったという。

「お義母さんがアイデアマンだったからね。でもこんな店が評判になるなんてね~。あたしたちは昔からいつも通りやっているだけ。時代が勝手に変わったのね」

 奥さんが笑って話す。最近はネットに取り上げられて世界中の若者もやって来るらしい。「この前、遠くからわざわざ来たきれいな奥さま方が言うのよ、今はこの店が一番オシャレだって。笑っちゃうよね~。あたしはカフェバーみたいなオシャレな店がやりたかったのにって(笑)」。厨房の奥で隆司さんが優しそうに笑って聞いている。これから夜の仕込みだ。そろそろおいとましよう。

 すると「これ、持っていきなよ」。さりげなく隆司さんが大量のチャーシューを土産によこしてくれた。大感激の還暦男。再開発で駅前は変わっても倉井さんご夫婦の人柄と倉井ストアーのたたずまいは変わらない。ごちそうさま。また必ず寄らせてもらいますよ! (藤井優)

○倉井ストアー 葛飾区立石2-18-4

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  2. 2

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  3. 3

    広陵問題をSNSの弊害にすり替えやっぱり大炎上…高野連&朝日新聞の「おま言う」案件

  4. 4

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  5. 5

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  1. 6

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 8

    福山雅治“ローション風呂”のパワーワード炸裂で主演映画とCMへの影響も…日本生命、ソフトBはどう動く?

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 10

    国民民主党・玉木代表が維新にイチャモン連発! 執拗な“口撃”は焦りの裏返しなのか?