「香り」「音」など、視覚以外の要素でも相手に与える印象はガラリと変わる
■音のマナー
「聴覚」もまた、相手の感情や集中力に大きく影響する感覚です。カツカツ響く足音、バタンと閉まるドアの音、キーボードを強く打つ音など、無意識に発している音が周囲のストレスになることもあります。
たとえ悪気はなくても、うるさく雑だと感じられれば、印象は悪くなります。ペンのノックをカチカチ鳴らす癖、書類をバンッと机に置く音、スマートフォンの通知音や大きなため息など「つい出てしまう音」にこそ注意が必要です。
さらに、最近はノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使う人も増え、周囲の音が聞こえにくくなるぶん、自分の出す音に無自覚になりやすい傾向もあります。「自分の音」が周囲にどう伝わっているかを想像できることも、大人のマナーのひとつといえるでしょう。
■五感に配慮する
香りや音は「感覚」で伝わるもの。だからこそ「自分は平気」ではなく「相手にとってどうか」を基準に考えることが大切です。気づかぬうちに周囲へストレスを与えていないか、日頃から振り返る習慣を持ちたいものです。見た目だけでなく、香りや音といった「気配」まで含めて整えられてこそ、信頼される大人の身だしなみといえるでしょう。
■今週の身だしなみチェック(香りと音編)
●香水や整髪料など香りが強すぎていませんか
●ため息、ペン音など無意識の音に気付いていますか
●「自分の音」が周囲に与える影響を想像できていますか