著者のコラム一覧
金森たかこマナー講師

大阪府出身。ビジネスマナー講師として、企業や行政機関などで講演・研修・コンサルを行う。フリーアナウンサーとしても活躍。

「香り」「音」など、視覚以外の要素でも相手に与える印象はガラリと変わる

公開日: 更新日:

■音のマナー

「聴覚」もまた、相手の感情や集中力に大きく影響する感覚です。カツカツ響く足音、バタンと閉まるドアの音、キーボードを強く打つ音など、無意識に発している音が周囲のストレスになることもあります。

 たとえ悪気はなくても、うるさく雑だと感じられれば、印象は悪くなります。ペンのノックをカチカチ鳴らす癖、書類をバンッと机に置く音、スマートフォンの通知音や大きなため息など「つい出てしまう音」にこそ注意が必要です。

 さらに、最近はノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使う人も増え、周囲の音が聞こえにくくなるぶん、自分の出す音に無自覚になりやすい傾向もあります。「自分の音」が周囲にどう伝わっているかを想像できることも、大人のマナーのひとつといえるでしょう。

■五感に配慮する

 香りや音は「感覚」で伝わるもの。だからこそ「自分は平気」ではなく「相手にとってどうか」を基準に考えることが大切です。気づかぬうちに周囲へストレスを与えていないか、日頃から振り返る習慣を持ちたいものです。見た目だけでなく、香りや音といった「気配」まで含めて整えられてこそ、信頼される大人の身だしなみといえるでしょう。

■今週の身だしなみチェック(香りと音編)

●香水や整髪料など香りが強すぎていませんか
●ため息、ペン音など無意識の音に気付いていますか
●「自分の音」が周囲に与える影響を想像できていますか

【連載】それ間違いかも?ビジネスマナー常識チェック

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  2. 2

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  3. 3

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 4

    東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

  5. 5

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  1. 6

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  2. 7

    「イネカメムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

  3. 8

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 9

    コメどころに異変! 記録的猛暑&少雨で「令和の大凶作」シグナルが相次ぎ点灯

  5. 10

    「関東大震災」「阪神大震災」「東日本大震災」発生時のジンクスにネットがザワめく複雑理由

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」