銀行界隈の金利キャンペーンを鵜吞みにすると…パンフレットはしっかりチェックを
しかし、パンフレットをよく見ると期間限定、「1カ月だけ」である。
でも、いいか。年利8.2%だから1カ月で0.68%。100万円を預ければ、6800円儲かる。
いやいやそんなに甘くないぞ。ここに「ドル建て」って書いてある! おっとあぶねぇ、早とちりするところだった。
ん? 為替手数料がかかる? 買うときに1円、売るときも1円。今、1ドル=147円くらいだから、それぞれ0.7%。合計で1.4%。1万4000円とられるってことか。
もし、為替が動かなかったら、差し引き7200円を損するということ。これって詐欺じゃねぇか!
しかも、1カ月を経過すれば、金利が1%に下がる、という。つまり、キャンペーンの高金利につられて、“抜けられない沼”に入り込むっていうこと。これって「帝愛」並みの悪徳商法。こんなまき餌、金融庁は許してるのか!?
まさに「羊頭狗肉」。地方銀行の経営が苦しいのは分かるが、シニアを騙すような宣伝文句はいかがなものかと思う。