米教会乱射事件で頭部に被弾…死の淵から生還した12歳少女に1.6億円超の支援金が
8月27日、米中西部ミネソタ州ミネアポリスのカトリック教会付属学校で起きた銃乱射事件で、頭部に銃弾を受けて瀕死の重傷を負った少女が奇跡的な回復を見せ、全米の注目を集めている。
少女は、アヌンシエーション・カトリック教会に併設された一貫校の7年生、ソフィア・フォーチャスさん(12=写真)。
事件で左側頭葉に銃弾を受け、それが右後頭葉に達する重傷を負った。治療に当たった公的医療機関「ヘネピン・ヘルスケア」のウォルト・ガリチッチ神経外科部長によると、銃弾は脳の重要な領域を貫通し、即死級のダメージを与えた。ソフィアさんは緊急手術を受け、銃弾を摘出するために、頭蓋骨の一部分を除去する「クラニエクトミー」という処置が行われた。
ソフィアさんの家族は9月12日に声明を発表し、当初、医師たちから「死の淵に立っている」と宣告されたことを明らかにした。脳損傷による合併症の危険が高く、生存率は極めて低かったという。
しかし、ソフィアさんは驚くべき速さで意識を回復。9月22日の最新声明では、「神経学的回復の有望な兆候を示している」とした上で、「ソフィアがこの恐ろしい襲撃を生き延びたことは奇跡です。皆さまの祈りのおかげです」と支援者への感謝を述べた。