日本人ノーベル賞相次ぎ「理系」ますます注目…今どき受験生は上智文系より芝浦工大を選ぶ?
今年のノーベル賞は日本人の受賞が相次ぐ。大阪大特任教授の坂口志文氏が生理学・医学賞、京都大特別教授で副学長の北川進氏が化学賞に輝いた。生理学・医学賞は京大特別教授の本庶佑氏以来7年ぶり、化学賞は旭化成名誉フェローの吉野彰氏以来6年ぶりの快挙となった。
ここ数年、大学受験では理系志望者数が増加傾向だ。河合塾の大学入試情報サイトKei-Netによると、文系の占有率が2020年の54.6%から24年の52.3%と緩やかに低下する一方、理系は45.4%から47.7%と増えている。実際、高校生の子を持つ40代会社員の女性はこう話す。
「今どきMARCHはおろか上智の文系に目的もなく進むくらいなら、芝浦工大に入学したほうが将来プラスだと考えている高校生も少なくないようです。私たちの時代とは隔世の感があります」
国公立大の理工系で女子枠を設置しているところが増えているほか、「リケジョ」という言葉が定着しているように、女子の理系志願者も増加中だ。理系的知識や思考が社会で求められていることが背景にあるという。