日本人ノーベル賞相次ぎ「理系」ますます注目…今どき受験生は上智文系より芝浦工大を選ぶ?
「理系は技術職や研究職に就くことが多かったですが、最近は文系が多かった人事、労務、営業に従事する理系出身者が増えています。データサイエンスやAI(人工知能)の活用が実務で求められる中、製造業以外でも理系発想のイノベーション人材を求める傾向にあります。人手不足で学生が売り手市場のため、IT関係でも情報系だけでは採用が追いつかず、理系学生を採用するケースも見られます」(大学ジャーナリストの石渡嶺司氏)
企業が理系人材を求めていることが大学入試に影響しているという。
「理系人気の中、私立理系の伝統校である芝浦工大は今や東京理科大に並びつつある状況です。2010年代であれば、仮に上智文系と芝浦工大を選択する状況になれば上智を選ぶ学生が圧倒的に多かったですが、今ではMARCHや早慶上智文系と芝浦工大にダブル合格した場合、芝浦工大を選ぶ学生が一定数いるのは理解できます」
こう話す石渡氏によると、大学入試における理系人気はまだまだ続くという。