年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?
年金生活者には痛い「墓の維持費」年間2万円
Iさんの母親は、今年90歳で亡くなった。この母親には財産と呼べるようなものはほとんど残されておらず、死ぬまでに半年ほど入居していた老人施設の費用は、母親の年金で賄われていた。母親は死後、Iさんの父親が眠る東京近郊にある霊園に葬られた。
そして埋葬から一ヶ月ほどしたある日、この霊園からIさんの元に一通の郵便が届いたのだ。
「いや、墓の承継者がどうのこうのと書かれているんですよ」
郵便には、これまで墓の承継者であったIさんの母親が亡くなったため、次の承継者を決めて欲しいということが書かれていた。この墓の維持費は毎年2万円かかり、その支払いを誰がしていくのかという問い合わせである。
「俺が毎年2万円払わなくちゃいけないんですかね」
常にお金に困っているIさんは当惑の表情を浮かべている。独身で親戚づきあいも皆無のIさんには、この問題を話し合える人もいないのである。
「実は姉ちゃんもいるけど、もう絶縁状態で。連絡先すらわかんないんです」
















