「週刊少年ジャンプ」は全盛期653万部からついに100万部割れ…紙の部数激減で新人漫画家が育たなくなるのはなぜか?
■新人は自らSNSで宣伝。負担が増えた
筆者は全盛期の「週刊少年ジャンプ」の読者である。653万部を発行した号をリアルタイムで購入している。当時のほとんどの読者は、『ドラゴンボール』や『SLAM DUNK』を目当てにしていたはずだが、たまたま開いたページの漫画が面白かった、ということはしばしばあったし、同様の経験をした人はかなりいるはずだ。
電子書籍でも紙と同じスタイルで雑誌を読むことができる。しかし、電子書籍ではそうした偶然の出合いが機能しづらいという。単純に、紙の方がページをめくりやすいためだ。
こうした電子書籍のデメリットに気づいた出版社は、あの手この手で、新人の漫画を読んでもらうために模索を続けている。例えば、印象的なコマやセリフを抜き出して広告に用いてみたり、1話分をまるごと無料にして、事実上の“立ち読み”をしてもらおうとするなど、様々な工夫を行っている。
だが、どうしてもユーザーの関心のあるものばかりが表示されるネットの性格上、未知のジャンルの漫画に出合う機会は失われてしまった、と見るべきだろう。漫画の売り上げも人気のあるコンテンツに極端に集中するようになり、中間層が失われてしまったという見解もある。

















