餅田コシヒカリのモテ伝説 ぽっちゃりに惹かれる男性心理
149センチ、91キロ。ぽっちゃりを通り越してのデブ体形を奇跡の体と呼ぶ人もいる。「顔はカトパン、体はパンパン」の持ちネタで人気の餅田コシヒカリ(26)だ。彼女にハマるのは、太った女性オンリーのデブ専だけじゃないからスゴイ。世の男たちは、豊満な女性に何を求めるのか――。
◇ ◇ ◇
右のブラジャーの肩ひもを緩ませ、胸の谷間をババーンと強調。そのたわわな胸の持ち主は、カトパンの愛称で知られるフリーアナの加藤綾子そのもの……といっても過言ではない。スレンダーだったカトパン、いつからそんなに巨乳に? 思わずそうつぶやいてしまいそうなのが、餅田のインスタグラムだ。
「顔はカトパン」とPRするだけに、餅田のインスタグラムには顔のアップがズラリと並ぶ。その中にところどころ胸チラショットがちりばめられていると、“巨乳のカトパン”に目を奪われる。
カトパンファンであってもなくても、“奇跡の体”といわれるのもうなずける。目の錯覚恐るべしだ。
その一方、目を覚ます一枚も随所に見られる。
スカートから丸太のような太ももをさらけ出したり、鏡餅のような三段腹にマジックで顔を描いたり。ボリューミーなショットを目の当たりにすると、その被写体の数々が、カトパン似の餅田だった現実に引き戻されていく。
なるほど、アンバランスさのとりこになる男性が相次ぐのも分かる。「ORICON NEWS」のインタビュー記事では、「ぽっちゃり好きな男性から好かれるのか」との質問にこう答えている。
「ぽっちゃり好きもいますが、『痩せている子が好き』と言っていた男性から告白されてお付き合いしたこともあるので、いろいろですね」
モテエピソードには、事欠かないらしい。「合コンでも一番たくさん連絡先を聞かれたりすることがよくあるので。前にCA(キャビンアテンダント)さんたちの合コンに盛り上げ要員として呼ばれた時もそうでした」と、キレイどころが揃うCAを向こうに回して1番人気に君臨したことを誇っている。
おいしく食べる姿に好感が
「餅田さんがモテるのは分かります」と言うのは、男女問題研究家の山崎世美子氏だ。山崎氏が続ける。
「合コンの男性は、彼女の食べっぷりに引かれたのだと思います。私もそうで、一緒に食事をするなら、よく食べる男性がいい。男性だって、そうでしょう。一口食べて、お皿に大半が残っている状態で『お腹いっぱい』というスレンダー女性より、注文した料理をどれも『おいしい』と食べるぽっちゃり女性に引かれるはず。食べない女性を前にした男性は、次を注文していいのか、食べていいのか迷います。でも彼女のようなタイプなら、そんなことがなく、安心してなおかつ落ち着いて食事ができて、場が和みます」
ユーチューブでは、大食い企画が人気で、おいしそうに食べ続ける女性がチャンネル登録者数や再生回数を稼ぐ。その食べっぷりもさることながら、やっぱり顔の良さも欠かせないという。
「肥満女性は、頬がパンパンに膨れ上がる分、ほうれい線が強調され、目じりが下がりやすい。栄養過剰でニキビなども目立ちます。太った女性はそれなりの劣化が出てくるものですが、餅田さんにはそれがありません。顔は太る前のままの状態をキープしています。柳原可奈子さんがぽっちゃりで人気なのも、同じ理屈です。肥満特有の顔にならず、キレイで性格が明るいのが受けています」(山崎氏)
■赤ちゃんに戻りたい、母の胸の安心感
整った顔と整わない体のギャップ。鏡餅の腹を揺らす動画にゆるゆるとしたリラックスムードを感じさせるのは、彼女ならではだろう。風呂上がりにビール腹をポンと叩くような男性には、共感を呼ぶかもしれない。性人類学者のキム・ミョンガン氏が言う。
「男性の中には、女性との関係に解放感を第一に考える人がいます。そんな人は、深層心理として赤ちゃんになりたいのです。1990年代にデブ専風俗が定着。その常連客が口を揃えたのが、母の胸に包まれたような安心感です。実感しているかどうかはともかく、ストレスを抱えたり、コンプレックスがあったりする男性ほど、その傾向が強い。実際、常連客の中には、ステータスがある人がよくいます。その傾向がより強まって、普通の女性との関係に疲れたら、行き着くのは母性か幼児性のある女性。自分が優位に立つためです。149センチ、91キロの餅田さんは、両方を兼ね揃えています。餅田さんのような女性を求める男性は今後、増えるでしょう」
男なら、少なからず妄想する。好みの女性とこんなことをしたり、あんなことをしたり。体形についてもそうだろう。
「餅田さんが登場するまで、“巨乳のカトパン”は2次元の世界でしかあり得なかったイメージです。そんな男の夢を先取りしているのがAVで、2次元的な女性がすでに活躍しています。餅田さんのような女性が、表の芸能界に登場したのは象徴的です。2次元的な要素を秘めるぽっちゃり路線は、これまで以上に広がるでしょう」(キム氏)
なるほど、2013年にデビューしたAV女優夢乃あいか(26)は身長148.5センチで、スリーサイズは79センチ(Hカップ)、52センチ、78センチと“小学生体形の巨乳AV嬢”として話題に。昨年は、「FLASH 2020年現役最強セクシー女優BEST100」のひとりに選ばれている。夢乃はぽっちゃり路線ではないが、餅田は2次元とぽっちゃり路線が融合した進化系だという。
■見えをはらずに済む気楽さ
前述の山崎氏は「もし私が男性なら、餅田さんと付き合ってみたい」とした上でこう言う。
「ベイマックスをハグしているみたいで安心感があるじゃないですか。合コンなどで好みの異性の話になった時に、たとえば『女優の菜々緒さんが好み』と答えられた女性は、勝ち目がない。そういう男性の外見をチラ見しつつ、『オマエが言うか』と総スカンです。その点、餅田さん好きの男性なら、女性も体形を気にせずに済むから安心で、男性の好感度がアップします」
米国のアシュリー・グラハム(33)は、プラスモデル(ぽっちゃりモデル)として人気ファッション誌の表紙を飾っている。体形をさらけ出すのは世界的な流れで、付き合ったことを想定しても餅田さんタイプは楽だという。
「菜々緒さんタイプへのお土産は、高級ワインを仕入れないとダメでしょうが、餅田さんタイプなら、コンビニの缶酎ハイと唐揚げで喜んでもらえる可能性が高い。餅田さんタイプは見えを張らないから、付き合いやすいのです」
頑張らずに済むのが、餅田人気の秘密という。それでお互い太ったら、2人で腹芸でもして笑い合えばいいが、油断は禁物だ。
「餅田さんタイプの女性は確実にモテる。女性から見て、男性が劣化すると乗り換えられます」(山崎氏)
餅田は体形は気にせずとも、芸人としては賞レースで勝つことを目標に据えていて、仕事には手を抜かない。男性は、私生活が居心地のいい女性と出会った時ほど、オンとオフの切り替えが重要かもしれない。