殺人犯との不倫に溺れて…夫を毒殺、証拠隠滅で放火した米ミズーリ州の刑務所看護師に懲役12年
当初は火災による事故死と思われたが……2018年12月11日、米ミズーリ州の小さな町イベリアのジョシュア・マレーさん(当時37)の自宅で火災が発生し、焼け跡からジョシュアさんの遺体が発見された。妻のエイミー・マレー被告(47=写真)と、当時11歳だった息子は食事で外出していたため無事だった。
警察は当初、これを火災による死亡と考えていたが、検視解剖の結果、ジョシュアさんの体内から不凍液に含まれるエチレングリコールが検出され、火災前にすでに死亡していたことが判明。さらに火災は、ガソリンのような引火性の高い液体を使用して意図的に起こされたものであることも確認された。
その後の調べで、アリバイの矛盾などからエイミー被告が何らかの方法でジョシュアさんに不凍液を飲ませて殺害し、その後、証拠隠滅のために自宅に放火した疑いが浮上。翌19年2月に殺人と放火、証拠隠滅などの容疑で逮捕されたが、驚くべきは犯行の動機だった。
エイミー被告は事件当時、同州ジェファーソンの刑務所で看護師として勤務。スマホの解析などで、エイミー被告がユージーン・クレイプール服役囚(47)と少なくとも3回の性的関係を持っていたことが判明した。クレイプール服役囚は高齢の宝くじ当選者を刺殺した罪で服役中だった。