心臓が止まりかける度に蘇生…米テネシー州の死刑執行に「拷問だ」と倫理的議論が噴出

公開日: 更新日:

 8月5日、米テネシー州ナッシュビルの刑務所で、バイロン・ブラック死刑囚(69=写真)が致死薬注射による死刑を執行されたが、その方法をめぐって倫理的な議論が噴出している。

 ブラック死刑囚は心不全などのため、埋め込み型の除細動器(ICD)を胸部に装着していた。心拍リズムが不整になった際に心臓に電気ショックを与えて正常化する医療デバイスで、ペースメーカーと緊急除細動器の機能を兼ね備えている。

 ブラック死刑囚の弁護団は、死刑執行の際に注入される致死薬ペントバルビタールが心臓を停止させる過程で、ICDが心臓を蘇生させようと繰り返しショックを与える可能性があると指摘。その結果、ブラック死刑囚が極端な苦痛を味わう「拷問のような死」に直面する危険があると主張し、執行直前にICDをオフにするように求めていた。

 この申し入れを受け、ナッシュビル地裁は7月中旬、執行前にICDの機能を停止するよう命じたが、テネシー州最高裁は7月31日、この命令を覆し、「地裁には執行手順を変更する権限がない」と判断。死刑はICDが作動したままの状態で執行され、ブラックは午前10時43分に死亡が確認された。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大関復帰の安青錦 “強行出場”の収穫と代償…「少なくとも夏巡業は厳しい」の見立ても

  2. 2

    板東英二さん死去…長嶋茂雄や野村克也も認めていたその功績と人柄、金銭トラブルの数々

  3. 3

    阿部慎之助氏の巨人監督復帰が絶望的なワケ…親会社が断固として許さない暴力行為の重み

  4. 4

    内閣改造へ維新がポスト要求…大阪都構想に前のめり「馬場総務相」爆誕に自民が手ぐすね引く理由

  5. 5

    安青錦が丸ごと吐露…相撲との出会い、日本語習得、「腹違いの兄貴」

  1. 6

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  2. 7

    川口春奈&板倉滉もそう? なぜ格差婚はつまづき、同格婚は続くのか

  3. 8

    不倫疑惑報道の三山凌輝 要注意人物でも“不適切密会”に持ち込めてしまう「人たらし」の極意に迫る

  4. 9

    日本ハム優良助っ人レイエスが「来季は不透明」と不穏発言…今オフ50億円規模の大争奪戦勃発へ

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ