2019年米テキサス州無差別銃乱射事件の被告が死刑を免れる!23人殺害も司法取引で仮釈放なしの終身刑に

公開日: 更新日:

 死亡23人、重軽傷26人の2019年、米テキサス州エルパソ郡で起きた無差別銃乱射事件。犯人のパトリック・クルーシアス被告(26、写真左=ロイター)が司法取引に応じて死刑を免れることが発表された。4月21日に州当局の告発に有罪を認め、仮釈放なしの終身刑が確定する。

 クルーシアスは事件前に移民やヒスパニック系住民に対する憎悪をむき出しにしたメッセージを投稿。米国史上最悪のヒスパニック住民に対するヘイトクライムの犯人が死刑を免れる理由を、ジェームズ・モントーヤ同郡地方検事はこう説明した。

「犠牲者遺族の多くが事件の迅速な終結を強く望んでいたため、(裁判が長期化する)死刑の追求を断念しました」

 これに先立ち、クルーシアスは23年に国の告発に対しても有罪を認め、終身刑90回の判決を受けた。今回の司法取引により、完全に死刑を免れることになった。

 この決定にSNSなどでは「23人も殺して死刑にならないのか」などと憤慨する声が噴出している。「こんなクズを何十年も税金で養うとは。テキサス州民に同情する」といった声や、「ムショのヒスパニック系マフィアに殺されるね。白人至上主義者が警護するかもだが、4年もたないことに賭ける」というシニカルな意見もあった。

 さて、どんな刑務所生活を送るのか……。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  2. 2

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  3. 3

    東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

  4. 4

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  5. 5

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  1. 6

    コメどころに異変! 記録的猛暑&少雨で「令和の大凶作」シグナルが相次ぎ点灯

  2. 7

    8月の食品値上げは前年同月の1.5倍! インフレあおる無策日銀のせいで庶民生活は「限界突破」

  3. 8

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 9

    「イネカメムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

  5. 10

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃