川崎市「公園分煙化」に見る分煙の未来(上)たばこを吸わない人も分煙を支持
市内6カ所の公園で全面禁煙の試行を実施
なぜ、川崎市ではこのような柔軟な運用になったのか。ここに、喫煙者も非喫煙者も安心して公共施設を使用できる分煙社会の理想形を模索するヒントがあるのではないか。
都市公園条例の改正に先立ち、川崎市は昨年3月から4月にかけて市内6カ所の公園で全面禁煙の試行を実施している。その際、対象公園の利用者に喫煙に関するアンケートも行った。「公園での喫煙をどう思うか」という問いに対する回答は、「全面禁煙がいい」が54%と過半数だった一方で、「分煙がいい」という意見も34%と一定の割合を占めた。
ちなみに、このアンケートの回答者は、たばこを「吸わない」が85%だ。「よく吸う」が11%、「たまに吸う」が4%と喫煙者は少数派。つまり、たばこを吸わない人でも分煙を支持する声が思いのほか多かった。そこから、公園内禁煙のルール作りの議論が深まっていく。(つづく)


















