川崎市「公園分煙化」に見る分煙の未来(上)たばこを吸わない人も分煙を支持

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 全国で唯一、3つの政令指定都市を抱える神奈川県。その横浜市(人口約377万人)、川崎市(同約153万人)、相模原市(同約72万人)という3つの政令指定都市で、公園での喫煙を規制する動きが急速に進んでいる。

 相模原市が2023年10月に市内の公園など841施設を原則禁煙にすることを決めたのを皮切りに、横浜市も今年4月から都市公園での喫煙禁止に踏み切った。

 残る川崎市でも、市内都市公園における禁止行為に「喫煙をすること」を加えた都市公園条例改正の議案が今年3月の議会で可決。この改正条例が7月1日に施行され、市内に約1200ある公園での喫煙は原則禁止になった。

 もっとも、条例改正で公園内が「完全禁煙」になった横浜市と違って、川崎市の場合は例外が設けられていることが興味深い。

 川崎市が直接管理する夢見ケ崎動物公園(幸区)をはじめ、等々力緑地(中原区)や大師公園(川崎区)など常駐管理者がいる18の公園には、「喫煙可能スペース」が設置されている。また、園内でイベントなどが開催される際には、主催者が一時的な喫煙スペースを設置することができ、そこで喫煙することが可能になる。そういう意味で、「完全禁煙」ではなく「原則禁煙」なのである。

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