どうする? どうなる? 札幌市の分煙環境整備(下)喫煙所を作ったらポイ捨てが劇的に減った

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 札幌中心部に位置する大通公園は東西約1.5キロに延び、面積は約7.8ヘクタールという広大な都市公園だ。現在は、街のシンボルであるテレビ塔が立つ西1丁目から西4丁目までが喫煙制限区域になっているが、これを公園全体、さらにはすすきの地区まで広げるという議論が始まった。

 規制対象になっていない大通公園の西5丁目から西13丁目エリアや、東側の規制区域境界線外の創成川での路上喫煙が多く、吸い殻のポイ捨てが問題になっているという。

 これは喫煙所が少ないことも原因だ。大通公園には喫煙所が西3丁目の1カ所しかない。実証実験として西5丁目にも喫煙所が設けられたが、大通公園の広大な敷地からすればやはり少ない。西6丁目以西では、公園内のそこかしこで喫煙する人の姿が見られる。

 昼下がり、公園の西10丁目で携帯灰皿を手に喫煙していた男性(50代)に話を聞いてみた。このあたりは官公庁街で、男性もその一角で働いているという。

「2020年施行の改正健康増進法で職場ビル内の喫煙所が撤去されてしまいこの辺で働く人は就業前や昼休みには公園で喫煙するようになりました。喫煙制限区域が公園全域に拡大したら、吸う場所がなくなって困る。仕事の効率も下がりそうです。近くに喫煙所があればそこで吸いますが、5丁目の喫煙所は遠くて、あそこまで歩いて行ったら休み時間が終わってしまう。規制を拡大するのなら、公園内の喫煙所を増やして欲しいですね」

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