大阪・関西万博で見えた「未来社会」の課題(上)「隠れたばこ」対策で喫煙所を新設

公開日: 更新日:

 10月13日に大阪・関西万博が閉幕して早くも1カ月が経った。

 158の国と地域が参加し、184日間の会期中に累計入場者は2500万人を突破。目標の2820万人には届かなかったものの、2005年に開かれた愛知万博(愛・地球博)の約2200万人を上回った。

 公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズ売り上げも好調で、万博の運営収支は250億円前後の黒字が見込まれるという。前売りチケットの売り上げ不振やパビリオン建設の遅れなど不安材料は多かったが、結果的には大成功に終わったと言える。

 ただし、課題は残った。喫煙所の問題だ。

 日本国際博覧会協会(万博協会)は当初、万博テーマの「いのち輝く未来社会のデザイン」を踏まえ、会場での全面禁煙を打ち出した。そのため、喫煙所は東西2カ所のゲートのうち、大阪メトロ中央線夢洲駅側の東ゲート付近の会場外に2カ所のみ。シャトルバスなどが発着する西ゲート周辺は、地下に埋め立てられた廃棄物の影響でメタンガスが発生し、爆発事故などの恐れがあるため喫煙所は設置しなかった。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘