「幻の東京五輪」が繰り返される危険性

公開日: 更新日:

 安倍首相へのおべんちゃらなのか、自分が目立つための方便なのか。慶大教授の竹中平蔵氏が、今月発売の月刊誌で「アベノリンピックこそ日本の活路」と書いている。アベノミクス東京五輪を掛け合わせた造語を使って、バラ色の未来が来るかのように主張しているのだ。

 竹中氏が所長を務める研究所は、「19.4兆円の経済効果がある」と試算しているらしい。「7年で3兆円」とする東京都試算のざっと7倍。整備されるインフラや雇用、消費への効果を過大に評価し、水増ししたようだ。前提となる条件を変え、数字を大きく見せるのは、政府や与党がよくやる手口である。大臣までやった竹中氏なら、鉛筆ナメナメで効果を膨らますことぐらい、お手のものだろう。

 むろん、こんな数字にさしたる意味はない。うのみにする人も少ないだろう。それよりも問題は、「アベノリンピック」なるものが、本当に実現するのかどうかである。アベノミクスの基礎となる「異次元の緩和」で儲かったのは一部の輸出企業だ。中小、零細企業は円安によるコスト増に苦しめられている。雇用の改善も見られない。増えているのは非正規社員ばかりである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    河井夫妻逮捕ならトドメ 自民で激化「安倍降ろし」の動き

  2. 2

    カタギに女房を寝取られたヤクザが逆上して襲撃する時代

  3. 3

    同志社大教授・浜矩子氏「越を脱して超に入って共生する」

  4. 4

    NEWS手越の厳罰断行 円満退社で一致も滝沢氏の苦しい胸中

  5. 5

    狙い目はリネン 外出自粛明けの春服セールで買うべきもの

  6. 6

    鉄腕DASHに登場 元TOKIO山口復帰と長男デビューの同時計画

  7. 7

    竹内涼真は東出級の反感も…コロナ禍に同棲女優追い出し報

  8. 8

    杏とは“リモート離婚”…東出昌大のイバラ道はまだまだ続く

  9. 9

    安倍首相「逃げ恥作戦」大誤算…G7サミット延期で計画倒れ

  10. 10

    浪費はないはずなのに…定年後の1年で200万円が消えたナゼ

もっと見る