不自然な株価…絶体絶命の「東芝」支える外資ファンドの正体
一体誰が買っているのかと思ったら、このタイミングで東芝の大株主に名乗り出てきたファンドがあった。米大手投資会社「ブラックロック」傘下の「ブラックロック・ジャパン」だ。グループ全体で約570兆円を動かす資産運用会社だが、見逃せないのは国内株式の運用比率を12%から25%に引き上げた「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」が国内株式の運用を委託していることだ。
「要するに東芝の暴落を防ぎ、買い支えた陰の主役はGPIFといわれているのです」(前出の金融関係者)
ブラックロックが提出している大量保有報告書を見ると、東芝以外にも、半導体製造で世界最大手の米アプライドマテリアルズとの経営統合が破談になった「東京エレクトロン」などがある。ブラックロックの動きに要注目だ。