小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

経団連・中西会長 ご三家の日立化成売却も原発は前のめり

公開日: 更新日:

「過去に固執したらロクなことがない」 

 経団連の中西宏明会長(日立製作所会長)は、平成の30年を振り返って凋落著しい電機業界や半導体事業についてこう言明した(日本経済新聞社“令和を歩む”5月3日)。「良いモノを作れば売れるという価値観が通じなくなり、大赤字になった事業が次々と消えた」(同)というのが理由だ。 

 その言葉通りということであろうか。日立製作所はグループの中核会社で、日立金属とともに「ご三家」と呼ばれてきた日立化成を売却する方針を固めた。1910年の創業以来、日本の製造業を牽引してきた日立。ものづくりの基盤となる素材を担ってきた日立化成の売却は「過去の固執からの脱却」なのか。

 日立は日立化成株の51%を保有する親会社。しかし、日立化成では昨年、検査データの改ざんなどの不正が発覚。日立は保有株について複数の事業会社や投資ファンドと売却交渉に入っている。

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