山崎50年は3250万円 国産ウイスキーが高価売買される理由
リユース(2次流通)市場が活況を呈している。ブランドバッグや衣類、時計など、さまざまなものが売買され、生前整理、遺品整理などの強い需要もあり、取扱高は年々増えている。中でも、国産ウイスキーの売買が活発だという。お酒の買い取りを行っているバイセルテクノロジーズマーケティング戦略本部の吉本慎之介さんに話を聞いた。
「弊社は着物や切手を中心に取り扱っていますが、ウイスキー、ブランデーといったお酒の取り扱いもあります。中でも圧倒的に国産ウイスキーが増えていて、今年はお酒全体で月平均700本ほど買い取りさせていただいております」
買い取り価格高騰の理由は、国産ウイスキーの国際的な評価の高まりやハイボールブーム、2014年放送のNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」の影響が大きい。それ以前はウイスキー消費自体は減少傾向で、生産は抑制されていた。長期熟成物は、たるに原酒を詰めて一定期間寝かせる必要があるため、突然の需要に供給が追いつかない。
そのため、サントリーの山崎や響、ニッカウヰスキーの竹鶴といった人気銘柄の年代物を中心に品薄状態になっていて、在庫があっても値段が高騰しているのが分かる。