小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

三菱UFJは2074億円特損…3メガ海外出資案件に新たなリスク

公開日: 更新日:

 こうした海外出資案件は三菱UFJに限ったことではなく、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループなど他の大手銀行についても当てはまる。

「邦銀はここ数年、海外、とくにアジアの営業基盤拡充を急いでおり、現地銀行などを買収する戦略に打って出ている。今回の三菱UFJの減損処理は、その負の側面が顕在化した象徴的な事象」(前出の銀行アナリスト)と言っていい。

 メガバンクなど大手行が海外買収に前のめりになる背景には、長引く低金利で国内の預金貸出業務では利益がとれないという苦しい台所事情がある。それをカバーするためにも海外でのビジネスの強化を急いでいるわけだが、世界的な株価急落という思わぬ落とし穴がぱっくりと口を開けていたようだ。

 メガバンクの全体収益に占める海外部門の寄与率は上昇しており、「半分は海外で稼ぎ出す体制を目指している」(メガバンク幹部)という。投融資にリスクはつきものだが、危ない橋とならないことを祈るばかりだ。

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