株価の暴落スタートが暗示するネズミ年「リスク繁盛」とは
2019年の大納会で「掉尾の一振」は全く見られず、日経平均株価は大陰線(安値引け)で終え、新春の投資環境を先読みしたように見えた。
事実、おとそ気分の正月3日、トランプ米大統領は、IS掃討作戦などを指揮したイラン革命防衛隊の司令官を、イラクのバグダッドで空爆により殺害。イランは報復を示唆したが、トランプ大統領は報復には大規模な反撃を表明した。
北朝鮮は、先月の党中央委員会総会で対米強硬路線に転じ、核実験やICBM(大陸間弾道ミサイル)発射再開を示唆。予期せぬ地政学リスクの高まりで、新年早々、原油や金の先物価格は急騰。ドル円は一時1ドル=107円台に突入した。
この情勢を受けて6日の大発会は、寄り付きから大量の売り注文を浴び、日銀のETF大量購入にもかかわらず日経平均株価は記録的な暴落となった。翌7日の株価は自律反発も先行きは見通せない。