景気不安でNY株一時3000ドル超の暴落 東京市場も前場続落
週明け16日のNY株式相場は、新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が景気後退入りするとの不安が増大し、史上空前の大暴落となった。
ダウ平均は前週末終値比2997・10ドル安の2万188・52ドルで終了した。終値としての下げ幅は12日(2352ドル)を上回り、過去最大。下落率は12・9%に達し、1987年のブラックマンデー(22・6%)に次ぐ過去2番目の大きさとなった。取引中には、下げ幅が一時3000ドルを超えた。取引開始直後には、相場安定化を図るため、今月3回目となる「サーキットブレーカー」が発動し、取引が15分間中断された。
15日にはFRB(米連邦準備制度理事会)が緊急利下げに踏み切るなど、主要中銀が相次いで追加の金融緩和に踏み切ったものの、かえって投資家の景気悪化への懸念をあおった形になった。