小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

地銀再編がクローズアップ コロナ特例が経営不振を救う?

公開日: 更新日:

 菅義偉首相が地方銀行について「将来的には数が多すぎるのではないか」「再編もひとつの選択肢になる」と語ったことを受け、にわかに地銀の再編がクローズアップされている。市場では次の再編地銀を予想して、先回りして株式を仕込む動きも見られる。しかし、地銀の経営は地盤とする地域経済に依拠する部分が大きく、そのありようはさまざま。経営が比較的良好なところもあれば、お先真っ暗のところもある。

 金融庁は、そうした個々の地銀の実情に合わせた持続性ある経営戦略を求めているが、菅首相の発言もあり、再編はやむなしとも考えているようだ。その金融庁の悩みの種となっているのが公的資金を受けたにもかかわらず、思うように収益を上げられず、いまだに返済できていない地銀の面々だ。

 これら地銀が受けているのは、金融機能強化法に基づく公的資金で13行を数える。返済期限の近い地銀からピックアップすると、2024年に返済期限を迎える福邦、南日本にはじまり、みちのく、第三、東和、高知、北都、宮崎太陽、豊和、仙台、筑波、東北、きらやかと続く。大半は人口減少と地元経済の縮小に喘ぐ地銀である。

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