2020年「全国の休廃業」コロナ影響で過去最多5万件に迫る
昨年1年間で全国で休廃業・解散した企業の数が、4万9698件となり過去最多を更新したことが分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で先行きを見通せず、事業継続を断念する企業が増えたことが原因とみられる。18日、東京商工リサーチが発表した。
昨年の企業倒産件数は7773件と30年ぶりの低水準にとどまっており、対照的な結果となった。商工リサーチでは、政府の資金繰り支援で短期的な倒産は回避されているが、中長期的な事業改善につながらず、「あきらめ型」の休廃業を回避できていないとみている。
休廃業・解散した企業の従業員数(判明分)は、合計12万6550人。前年比26・4%増となり、2年ぶりに増加した。